ドライフラワーを自宅で上手に作りたい方へ。
ポイントは、生花が咲ききる前に短時間で乾燥させることです。
メジャーな方法は生花を吊るすハンギング法。
ただ、お部屋の条件次第では、カビが生えたり上手くドライフラワーにならないこともあるので注意してください。
最も綺麗な色でドライフラワーにするにはシリカゲルという乾燥剤を使うことでもありますが、手間もかかりますし、押しつぶされた形になってしまうので自宅ではおすすめしません。
そこで、毎日たくさんのドライフラワーを制作している花屋GANON FLORISTスタッフの私が、
生花を上手にドライフラワーにする方法
自宅でドライフラワーにするおすすめの場所
ドライフラワーにしやすい花
ドライフラワースワッグの作り方
ドライフラワーの注意点
等々をわかりやすくまとめてみました。
失敗しないドライフラワー作りをしたい方はぜひご参考ください。
生花からドライフラワーの作り方
生花からドライフラワーの作り方は大きく3パターン。
プロならシリカゲル法で、綺麗な色を残してドライフラワーにもしますが、シリカゲルの重みで花の形が崩れやすいのも難点です。
ドライインウォーター法は、花首が下がってしまう点が難易度高め。
そこでメジャーでおすすめしたいのがハンギング法。
綺麗な形でドライフラワーにしやすいです。
ハンギング法でのドライフラワーの吊るし方
ハンギング法は、生花を逆さにして吊るすだけ。
➀水につかっていた部分を切り落とし、下の方の余計な葉を取る
②輪ゴムでとめ、麻ひもで縛る(縛らず、1本ずつ吊るしてもok!)
③逆さまにして吊るす
これだけですが、束ねて縛る点に注意です。
渇いていくと縮むので、落ちてしまわないようにしっかり縛りましょう。
あとは、自然に乾燥してドライフラワーになるのを待つだけ。
ポイントとしては、
乾燥して縮むので、落ちないように輪ゴムで束ねるのがおすすめ
全体的に乾燥させるため、束ねすぎないように注意
できるだけ乾燥して風通しのよい場所で吊るす
この辺りを注意して、ハンギング法でドライフラワーを作ってみてください。
ドライフラワーになるまでの日数は、早い花(ミモザやスターチス)で3~4日、遅い花(シャクヤクやトルコキキョウ)で10日以上と差があります。 →花屋が選別するドライフラワーにしやすい花しにくい花
花束ブーケのままドライフラワースワッグにするのはNG
もらった花束ブーケを、長く楽しみたい!とそのまま逆さまにしてドライフラワースワッグに。
これ、実は多くの場合NGです。
束ねた状態では水分が抜けにくく、綺麗なドライフラワーになりません。
しかも、重なった状態で乾燥した後に解くと、バラバラと崩れてしまいます。
ちょっと手間ですが、いったんバラシてドライフラワーにした後に、束ね直してスワッグにするのがおすすめですよ。
自宅でドライフラワーを作るおすすめの場所
自宅でドライフラワーを作るおすすめの場所は、リビングの日陰。
生花からドライフラワーになる過程も楽しむことができます。
基本的には、ドライフラワーを上手に作るための3条件
直射日光が当たらない
湿度が高くない
風通しが良い
この条件が揃うほど、上手にドライフラワーを作ることができます。
逆にNGなのは、湿度の高い水回り。
キッチン
バスルーム
トイレ
湿度が高いと乾燥が進まないばかりか、カビが生えることもあるので注意してください。
バスルームは基本NGですが、浴室乾燥機なんかはいいかもしれませんね。
ドライインウォーター法でドライフラワー作り
「花の形がふんわりとしたもの」「茎がしっかりしているもの」は、ドライインウォーター法がおすすめ。
少し時間はかかりますが、少量の水につけながら徐々に蒸発させていく方法です。
➀風通しのいい場所で、水を1〜5cmほど水を入れた花瓶に挿して置いておく
②水を加えず、少しずつ水を蒸発させる
この方法で、1~2週間でドライフラワーが出来上がります。
デメリットは、ドライになるのに時間がかかり、首が垂れ下がった形になりやすいことです。 生花を観賞しながらドライフラワーにしてみたい方はぜひチャレンジしてみてください。
シリカゲル法でドライフラワー作り
シリカゲル法は、花の色味を綺麗に残すことのできる方法です。
しかし、お花を短くカットするため、スワッグやドライフラワーの花束として飾りたい場合には向きません。
手作りのアクセサリーやハーバリウムを制作する際におすすめです。
➀花首の2cmほど下で茎を切る
② タッパーなどの密閉容器にドライフラワー用シリカゲルを敷き詰め、その上にお花を置く
③ 花の上にシリカゲルを優しく振りかけ、花全体を完全に埋める
④密閉の蓋をしめて密封する
この方法で、約1週間置くとドライフラワーになります。
メリットは綺麗な色が残りやすい点。 デメリットはシリカゲルの重みで潰れた花になりやすい点です。 また、シリカゲルは繰り返し使えますが、購入に数千円分かかるコスパはイマイチかもしれません。
ドライフラワーにしやすい花
スターチスのドライフラワー
ドライフラワーにしやすいお花は、水分が少なくて変色しにくいお花。
ミモザ
アジサイ
カスミソウ
スターチス
千日紅
季節によって楽しめる生花も、ドライフラワーにしておけば長く楽しむことができます。
乾燥しやすいお花は、生花のままの綺麗な色が残りやすいのもおすすめポイント。
特にバラは綺麗なドライフラワーとなるので、初心者さんからドライフラワーマニアさんにまでとてもおすすめです。 →花屋が伝えたいバラのドライフラワーの簡単で黒ずまない作り方
逆に、水分が多いお花はドライフラワーにしにくいです。
ドライフラワーにしにくい花
水分が多いお花や花びらが薄いお花は、綺麗にドライフラワーにしにくいです。
ユリ
ひまわり
菊
桜
チューリップ
こういった水分の多い花は、シリカゲルで一気に水分を抜くのがおすすめです。
難易度高めですが、ドライフラワー作りに慣れてきたらぜひ試してみてください。
ドライフラワーにしやすい花としにくい花もまとめているので、失敗しないドライフラワー作りのためにこちらもチェックしてみてくださいね。 →花屋が選別するドライフラワーにしやすい花しにくい花
作ったドライフラワーの注意点
ドライフラワーの作り方を解説してきましたが、飾り方の注意点も。
風通しがよい
直射日光が当たらない
湿度が低い
エアコンが当たらない
ぶつからない
基本的には、作り方のポイントと一緒ですが、崩れやすいドライフラワーなので、ぶつからないようにも気を付けてください。
保管環境にもよりますが、いい状態で1年以上も持つこともよくあります。
逆に、湿度が高かったりすると、カビも生えてしまいます。
例えば、夏の炎天下でドライフラワーを保管してみてください。数日で悪い状態になってしまうことでしょう。
できるだけ綺麗な状態で長く楽しむためにも、作った後の飾り方にも注意してくださいね。
ドライフラワーの飾り方
ドライフラワーの飾り方は、
花瓶やコップに挿す
逆さにして吊るす
ガーランドにする
スワッグにする
リースにする
お部屋のインテリアとしても、とても素敵なドライフラワー。
ぜひ色々な飾り方で楽しんでみてください。
かっこいい飾り方に迷ったら、ぜひこちらも参考としてみてくださいね。
ちなみに、個人的にオシャレでかっこよくておすすめしたいのが、束ねてのスワッグです。
ドライフラワーを束ねてスワッグに
作ったドライフラワーは、束ねてスワッグにするのもおすすめ。
吊るして飾るだけで、とても素敵なインテリアになります。
束ねる方法は、気の向くままに重ねるだけでOK!
まずはカッコいいと思った形に重ねてみてください。
失敗してもOK!
自由に組んでみるのもお花の楽しみ方です。
ただ、重ねてから動かしすぎるのは、ドライフラワーが壊れてしまうのでNG。
ある程度の完成図を想像しながら、束ねてスワッグを作ってみてください。
GANON FLORISTのスワッグ完成図もぜひ参考にしてみてくださいね。
もちろん、スワッグ完成品のご購入も可能ですので、お部屋のインテリアにもGANON FLORISTのドライフラワーもぜひ。
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